第7回JavaFX勉強会でLTしてきました

ちょっと遅くなりましたが先日行われた第7回JavaFX勉強会に参加し、LTもしてきましたので、こちらで軽く報告します。

自分の発表資料は以下の通りです。
http://www.slideshare.net/takashiaoe/macjavafx-at-7javafx-13518044

発表内容はMacでのJavaFXの開発や配備についてのお話しです。ちょっとMacユーザーならではの自虐ネタも交えてw
内容は結構絞ったつもりですが、それでもLTの5分間となると駆け足でしゃべるしかないですね。もう少し時間があればJARバンドラーのデモをやりたいと思っていました。
JARバンドラーについては後日このブログでサポートするエントリでも書こうかな。
発表でも最後に話しましたが、MacでもJavaFXの開発環境はほぼ整いました。と言うことでMacユーザーの皆様もJavaFXでの開発を楽しんでくださいね。
JDK7がLionしかサポートしていないのはつらいですが、Macの世界はいつもこんな感じですからねえ...。iCloudとかもSnow Leopard以前はガン無視ですし。

では他の方々の発表についてもそれぞれ軽くコメントを。

  • 片貝さんのNetBeansについての発表 (発表資料)
    • NetBeans7.2ではSceneBuilderとの連携強化や、CSSの補完が効くようになったり (個人的にはこれは嬉しい!) 、とJavaFXの開発環境としての強化が順調に図られているようです。あとはFXMLの補完が効くようになってくれれば...。
    • 地味にSwingベースのJavaFXアプリケーションプロジェクトが作成できるようになっているのは嬉しいですね。今後JavaFXが最も良く使われるのがSwingのリプレースだと思いますが、印刷などまだまだAWT/Swingをカバーできていないところが多いので、これの重要性は高いと思っています。
    • みんなここぞとばかりにNetBeansへのリクエストを出してましたw 自分も懇親会でいくつかリクエストしたような。
  • 櫻庭さんのSceneBuilderについての発表 (発表資料)
    • SceneBuilderについて、デモを中心にした説明でした。相変わらずJavaFXで作った資料のクオリティが高い! 驚いていた参加者も多かったように見えます。
    • NetBeansとSceneBuilderの分担が少し中途半端とのことですが、これはMaciOSの開発でのXCodeとInterfaceBuilderの分担を真似たからこうなっているのかなと個人的には思っています。
    • 質問が沢山飛んでいました。そのやりとりの中でカスタムコンポーネントのパレットへの登録ができない、と言うの話が出てきましたが、これは確かに早く実装して欲しいですね。
      • 質問の中に、コンポーネントの整列はないか? と言うのがありましたが、コンポーネントを選択してGridPaneを適用することはできるので、これで代替できそうだと後で気付きました。
      • それからSceneBuilderは結構すいすい動きますよー。機能を純粋にFXMLの編集だけに絞っているというシンプルな作りだからというのもあるでしょうが。
  • mike_neckさんのFx-JS-JUnitについてのLT (発表資料)
    • ニャル子さんネタ全開の怒濤のスライド! これはやられましたw トークも軽妙で場の雰囲気持って行っちゃいましたね。
    • でも中身は普通に数十分掛けてやるようなとても濃い内容です。JavaFXのWebEngineを使ってJavaScriptのテストに活用するという発想は面白いと思います。期待しています。
  • taiz77さんの画面遷移ライブラリのLT
    • 大学院でJavaFXを研究の題材にされているそうです!
    • JavaFXのアプリケーションフレームワークを考えておられるようで、現時点ではJavaFXに対するフレームワークというのは発表でも紹介されていたJFX Flowくらいしか見当たらないので。こういう取り組みは貴重だと思っています。
    • ただ、タイムアップでそのフレームワーク自体の紹介までたどり着かなかったのが残念でした。
  • kimukou2628さんのGriffonについてのLT (発表資料)
    • デスクトップGUI向けGrailsのような位置付けを目指しているフレームワークであるGriffonについての紹介でした。
    • 先にJavaFXではまだフレームワークらしきものはない、と書きましたが、このGriffonも有望だなーと思いました。FXMLとの連携も考えているのがいいですね。
  • 寺田さんのJavaFXエンタープライズアプリケーションについてのLT (発表資料)
    • 何とApplication Client Containerを使ってJavaFXとサーバーのEJBを連携させる方法についての発表でした。ある意味今後JavaFXが最も使われそうな用途のようにも思えます。
    • 実は自分は過去のSI案件でSwingアプリケーションとサーバーのEJBを直接RMIで接続する形態の開発に関わったことがあります。ですがそれは古のJ2EE1.3の時代の話。JavaEE6でのEJBへのリモート接続についての情報はとても貴重だと思いました。
      • リモートEJBのインジェクション対象のフィールドはstaticである必要があったんですねえ...。

このような感じで他の方々の発表も内容が多岐にわたり、充実していました。発表資料へのリンクを張っておいたので、是非見て頂ければと。

回を重ねるごとに参加人数が増えてきているのに驚きです。Swingをやっていた方はもちろん、Flexのような他のRIAの世界から来た感じの方とかもいましたねえ。
懇親会も参加者が多くて、色んな方と交流ができて楽しかったです。どんどん盛り上がってきて嬉しい限りです。