Java Day Tokyoに参加&発表してきました

5/14 (火) に開催されたJava Day Tokyoに参加し、さらにその中のセッションの1つである、Java The Nightに登壇しました。
まさかこんな大きなイベントで自分が発表する側に立つことになるとは思わず、とても緊張しましたが良い経験になりました。
このエントリではイベントの感想についてまとめたいと思います。

Java The Nightでの発表について

Java The Nightで自分は「監視ツールでみるJavaFXJava EEの魅力」と題して発表しました。セッション資料はSlideShareにアップしています。

Java Day Tokyo 2013 Java the Night 監視ツールでみるJavaFXとJava EEの魅力 from Takashi Aoe

登壇することになった経緯ですが、Oracle寺田さんからTwitterのダイレクトメッセージで突如お願いされましたw
寺田さんからの要望は、「デモの際におもしろ、おかしく、やっていただくことはできますでしょうか。」でした。
随分ハードル高いなあと思いつつも、折角の機会なので登壇させて頂くことになりました。

発表の内容としては、JavaFXで作ったGlassFishの監視アプリケーションのデモを通して、自分がJavaFXJava EEの魅力と思っている点について伝えるというものでした。
インパクト重視という要望だったので、JavaFXで作るアプリは派手めな、中二病っぽい感じの路線で行くことにしました。

JavaFXについてここで伝えたかったことは、プログラムを使って何かやりたいタスクがあったときに、JavaならばJavaFXが加わったことで、このように綺麗なGUIで成果をアウトプットできるようになるということです。
CUIもいいけど、GUIでやると楽しいですよ。
このアプリケーションのルックスについては予想以上に反響があったようですが、実はそんなに手数を掛けなくてもこのような見た目にすることが可能です。この点については後ほど別エントリで解説します。

Java EEについては、運用フェーズにおける監視という側面からの利点を伝えようとしました。Java EE APサーバーはいずれもサーバー上で稼働するサービス、アプリケーションに対して豊富な監視オプションを提供しています。
Webアプリケーションフレームワークはともすると開発の側面ばかりに目が行きがちですが、ソフトウェアのライフサイクル全体で考えると運用も重要です。その点も考慮して選択を考えてもらったらと思います。

各セッションについての感想

それでは自分が参加した各セッションについて軽く感想を書いていきます。

基調講演

基調講演ではJava SE、Java FX/Embedded、Java EE、コミュニティについて、それぞれのOracleのキーパーソンから現状と今後の展望について説明するというものでした。
特に自分の印象に残ったのが、OracleがM2Mを重視しているように見えたことです。今後は様々なデバイスがネットワークでつながるようになるため、確かに次にソフトウェア開発の分野でホットになるのはここかも知れません。そして恐らくこの分野でもライバルになるのはAndroidでしょうね...。

Raspberry Pi NightHacking

Pro JavaFX 2の著者の一人であるStephen Chinさんによる、Raspberry Pi上でのJavaFXアプリケーションの実行についてのセッションでした。
目の前でJavaFXアプリケーションを構築して、それをRaspberry Piに移植動かすところまでを見せてもらいました。
驚いたのは、本当にそのままのJavaFXアプリケーションが動いているということです。エフェクトとかも普通に動いていました。質問したところ、動かないのはWebViewとMediaViewだけとのことです。
Raspberry Pi向けのJava SEのプロファイルは結構小さいのですが、それでもJavaFXアプリケーションがここまで動くというのには色んな可能性を感じさせてもらいました。

Java IDE の最新トレンド

EclipseNetBeansIntelliJ IDEAというJava界三大IDEについて、Eclipse派代表として竹添さん、NetBeans派代表としてきしださん、IntelliJ派代表として今井さんが語り合うというとても楽しいセッションです。
モデレータの山本裕介さんがIntelliJユーザーと言うこともあり、ややIntelliJにバイアスが掛かっていたような気がしましたが。(^^;;
スライドが三者三様でこちらもそれぞれの個性が出ていて面白かったです。竹添さんはきっちりPowerPointで、今井さんはrstテキストで、そしてきしださんは安定の手書き資料w
なお、自分は基本的にNetBeans派ですが、IntelliJもちょこちょこ触りますし *1 、もちろん仕事の必要上Eclipseも結構触ります。
ディスカッションで自分の印象に残ったのは以下の点です。

  • Eclispeは確かにセッティングが面倒だけど、Eclipseが出たての頃はみんなその作業をとても楽しんでいた。
    • 確かに自分もEclipseが登場したての頃は、とてもわくわくしながら拡張を楽しんでいたのを覚えています。
  • InteillJはJava、Groovy、Scalaを1つのプロジェクトに混在させて開発できる。
  • NetBeansはJenkins連携ができる。ただしメニュー名は "Hudson" だけどw
  • (テキストエディタ派の人に向けて) IDEの利点は「IDEが良い書き方を教えてくれる」ところにありますよ。
Groovy, Clojure, Scala, VisageでのJavaFX活用

こちらもStephen Chinさんによるセッションです。Groovy、ClojureScalaVisage *2JRubyでのJavaFXのサポート状況について順に説明してもらいました。
ちなみにChinさんはScalaFXVisageのコミッタをされています。
JavaFXのサンプルアプリケーションとしてよく使われる、Vanishing Circleを例に、他の言語で実装した例を見せてもらいました。

特に自分がいいなと思ったのがGroovyFXです。@FXBindableアノテーションを付けることで、JavaFX形式のプロパティを生成してくれるのはとても嬉しい!
自分の以前のエントリでも解説しましたが、JavaFX形式のプロパティの記述はちょっと面倒なのです。
ScalaFXもとてもScalaらしいアプローチでDSLを設計していて、こちらも好感が持てました。
VisageJavaFX Script時代から言語仕様が強化されているのですね。

なお、Chinさんは日本の漫画やアニメが相当好きなようで、各言語についてアニメに例えてらっしゃいました。以下の通りですが自分のよく知らないモノもあるw

タブレット用の JavaFX アプリケーション開発

JavaFXエヴァンジェリストであり、Pro JavaFX2の著者の一人である、Jim Weaverさん *3 による、JavaFXのマルチタッチ関連APIの解説と、タブレット向けアプリケーションを作る上での注意点について説明するというものでした。
タブレットのターゲットはWindows8でした。実際にSurface Proを操作しながら解説していました。

マルチタッチ関連APIの解説の内容は自分が先日JavaFX勉強会で行ったものとほぼ同内容でしたw
タブレット向けアプリケーションを開発する上での注意点は、やはりコントロールの大きさでした。そのためにデザインにはなるべくCSSを活用し、まずはrootクラスのフォントを32px程度にするのが良いとのことでした。

結構説明が早く終わってしまったので、質問がいっぱい出ていました。自分は高解像度端末におけるスケーリングの対応について聞いたのですが、現時点では端末に合わせて自分でサイズを調整するしかないようです。でも、後で気付いたのですが、確かJavaFX8で導入されるModenaテーマはスケーリングの変化に対応していたような?

Java The Night

最後は自分も登壇したJava The Nightです。みなさん実に色んな持ちネタを披露してもらって、とても楽しめました。
驚いたのはほとんどの人がJavaFXを使っていたことです!自分が考えている以上にJavaFXJava開発者の間で認知度を上げているのかも知れません。

最後に寺田さんから発表されたJava7のAPIドキュメント日本語化のニュースは驚きました。Oracle本体を説得して日本語化にこぎつけた日本Oracleの皆様方には感謝です!


このように、聴講、発表共にとても楽しい一日を過ごすことができました。このような素晴らしい場を提供して頂いた日本Oracleの皆様には厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

*1:特にJavaFXサポートが入ってからは、JavaFXサポート機能がなかなか強力なので結構触るようになりました。

*2:OracleディスコンにしてしまったJavaFX Scriptオープンソース化したものです

*3:ちなみに先日のJJUG CCCでは櫻庭さんのお誘いで、Jimさんとお昼ご飯を食べに行きました。